初めまして、ryoheiと申します。今回、s21,s22で使用した構築を記事にしました。よかったら最後まで読んでいって下さい。
【構築経緯】
対戦を始めてから最初に育成したポケモンであるボーマンダ、人生で1番初めに100レベにしたポケモンであるカイオーガ、思い入れのあるこの2体から構築をスタートさせた。次に、WCS2016決勝を観た時から、ダブルバトルを始める際は使いたいと思っていたライチュウを採用。安直な理由で3体まで決めたものの、カイオーガの苦手な草・電気にボーマンダ・ライチュウが強く、補完が優れているため、十分戦えると判断した。
残り3枠を模索していく過程では、まず、S操作からカイオーガを通す戦術がシンプルながらに強力だと考え、追い風やトリックルームによるS操作を試した。しかし、猫騙しやゴリランダーの存在から、このような動きを通すことには限界を感じた。(これらへの回答として、アマージョを構築に組み込むことも考えられたが、アマージョ自体の強さに疑問を感じていたため採用を見送った。)そこで、S操作には頼らず、サイクルの中でカイオーガを通す構築を目指すこととした。
以上を踏まえ、色々模索した結果、猫騙し+対面操作が行えるガオガエン,ゴリランダーが共に使用感が良く、構築コンセプトともマッチしていたため、採用に至った。
6枠目には、トルネオーガアマージョやゼルネ構築、黒バド構築に刺せるポケモンを探した。その結果、前期はHDチョッキハッサムという結論に至ったが、ハッサムでは火力・耐久面ともに数値が足りず、トルネオーガアマージョに対する勝率が著しく悪かった。そこで、シーズン序盤から6枠目を探し続けた結果、最終日前日に、HDチョッキシュバルゴという結論に至り、本構築が完成した。
【構築コンセプト】
•サイクルの中でカイオーガの水技を通す。
•全ての構築に対して五分以上の戦いをする。
【個体解説】
ボーマンダ@拘りスカーフ
特性:威嚇
性格:控えめ ※ミント使い忘れの為、実際は臆病個体を使用
実数値:170-140(4)-100-178(+252)-100-152(252)
技構成:流星群 暴風 大文字 噛み砕く
◆流星群で216-115ムゲンダイナが確定1発
◆噛み砕くで176-100黒バドレックスが乱数1発(87.5%~)
威嚇要因その1。前期は拘り眼鏡を持たせていたが、前期終盤から増えたムゲンダイナ構築が苦しかった為、拘りスカーフに変更。これにより、ムゲンダイナや根源の波動で削ったザシアンを上から縛れたりと、選出・立ち回りに幅が広がった。
控えめ個体を使用しているつもりが、臆病個体であったと気付いたのがシーズン終了後。臆病の利点としては、追い風下の準速アマージョを抜けることが挙げられるが、微妙な火力不足が目立ったため、控えめ推奨。※レンタルパーティでは控えめ個体に修正済。
カイオーガ@神秘の雫
特性:雨降らし
性格:控えめ
実数値:196(164)-*-110-222(+252)-160-122(92)
技構成:根源の波動 潮吹き 冷凍ビーム 守る
◆176-120黒バドレックスに対して珠ダメ1回+根源の波動で瀕死率87.5%
◇A244ザシアンの+1じゃれつくを乱数2つ切り耐え
◎4振りサンダー抜き
構築の軸。動かした際、相手に最大限負荷をかけるためC特化。持ち物は、守る搭載と火力補強の両立が出来る神秘の雫を持たせている。
カイオーガの弱みとして、根源の波動の命中不安が挙げられるが、一度の技外しが負けに直結することは少なく、周りのポケモンのサポート(詳細は後述)を上手く扱うことにより試行回数を稼ぐことが可能なため、上記弱点はある程度解消できると感じた。
ライチュウ@気合の襷
特性:避雷針
性格:臆病
実数値:136(4)-97-107(252)-110-100-178(+252) ※A妥協個体
◇A182水ウーラオスの水流連打確定耐え
猫騙し要因その1。味方をレジエレキから守ることが1番の役割。レジエレキが選出された試合では、ライチュウを盤面に置きつつレジエレキを早めに処理するか(レジエレキはカイオーガにエレキネットを撃ってくる)、レジエレキ以外を倒してライチュウで詰めるか、状況を鑑み展開を考える。レジエレキが選出されなくとも、猫騙しやエレキネットで最低限の味方のサポートは行える。フェイントはワイドガード対策で採用。
ガオガエン@防塵ゴーグル
特性:威嚇
性格:腕白
実数値:202(252)-136(4)-138(+124)-*-124(108)-83(20)
◎同族意識
威嚇要因その2、猫騙し要因その2。初めはオボンの実を持たせていたが、モロバレル入りに対する選出・立ち回りが窮屈になるのを嫌い、防塵ゴーグルに変更。vsザシアンでは、ガオガエンが居座った状態でザシアンに降臨される状況を作らないよう意識した。
ゴリランダー@バンジの実
特性:グラスメイカー
性格:意地っ張り
実数値:204(228)-165(+36)-111(4)-*-98(60)-128(180)
◇A11n
◆HP3n
◎ミラー意識,準速ウオノラゴン抜き
猫騙し要因その3。相手のゴリランダーに猫騙しを打ちながら潮吹き・根源の波動を撃つ展開を多用するため、ミラーで先に動けることが重要となる。最終日、S125(準速アマージョ抜き)で使用していたが、相手のゴリランダーより遅かった試合が何度かあった為、S128まで引き上げた。
突撃チョッキをシュバルゴに渡したため、混乱実を持たせていたが、アマージョのトリプルアクセルやゴリランダーの蜻蛉返り、ザシアンの巨獣斬といった物理技を被弾する回数が多かったため、この持ち物が活きる場面は多かった。
シュバルゴ@突撃チョッキ
特性:防塵
性格:勇敢
実数値:177(252)-171(+4)-126-*-157(252)-36
技構成:アイアンヘッド メガホーン メタルバースト はたき落とす
◆C177トルネロスの暴風+C202カイオーガの雫潮吹きを確定耐え
構築の最後に入ってきた枠。vsトルネオーガアマージョにおいて、アマージョに対してはメガホーンで確定1発を取ることができ、カイオーガに対してはメタルバーストで大きく削ることが出来る(相手のカイオーガが強化アイテムを持っていれば落とせることもある)。初手トルネオーガと並べてきた場合、再戦でない限り、相手は追い風しながら潮吹きを撃ってくるので、こちらのカイオーガの潮吹き+メタルバーストでカイオーガを処理することが可能。
ゴリランダーと共に、ガオガエンに弱いポケモンであるため、ガオガエンを後出しされる展開を嫌い、出来るだけカイオーガと並べることを意識した。
【構築の要点】
•構築全体でのカイオーガ補助→
高火力全体技で相手に圧力をかけられるカイオーガは、動かす回数が多いほど試合展開を有利に進めることができるポケモンである。そのため、本構築では、カイオーガの行動回数を確保するためのサポート要素を多く組み込んでいる。具体的には、威嚇によるデバフ、猫騙しによる行動拒否、エレキネットによるS操作、グラスフィールドによる回復である。これらを組み合わせることにより、低速であるカイオーガの行動回数を稼ぎ、ダメージレースで優位に立つことが出来る。
•猫騙し持ち3体による盤面操作
本構築には猫騙し持ちが3体いるため、殆どの試合で猫2枚体制の選出が出来る。猫2枚体制は、不利対面でも安全に盤面を整えることができ、安定した試合運びが行いやすい。(裏を返すと、猫騙しが通らない黒バドレックス,アマージョ入りの構築には、不利盤面を作るとリカバリーが効かない。)
また、上記3体いずれも対面操作技を覚えており、グラスフィールド下で猫騙し+対面操作技を上手く扱うことで、疲弊したカイオーガを回復させる動きが非常に強力である。
【戦績】
s21 202×/1929(75位)
s22 2025/2025(11位)
※シュバルゴ投入後の戦績は、30勝12敗。
シリーズ10からダブルバトルを始め、8月・9月と精力的に取り組んできました。ダブルバトルの基本やセオリーが全く分からない状態から、対戦数をこなし、どのような動きが強いか自分で模索していく過程がとても楽しかったです。
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